たいみんぐ
戦争が無かったら、生きてるおじいちゃんに会えたかもしれないなぁ、と思ったけど
そもそも、おじいちゃんが戦争で亡くなっていなければ父親の人生は今とは違っていたはずで
私という存在そのものが、おじいちゃんの死がなければ成立しないわけだなぁ。
とか考えだしたら、頭がおむずかりのご様子。
『この世の中には、何一つ想像だけで済ますことのできるものはない。どんなにつまらぬことでも、想像だけで済むものなんか一つもないのだ。僕たちの予想も許さぬ一つ一つの細かなことが無数に存在し、それが集まって、あらゆるものができているのだ。想像だけだと、ただ大急ぎでどしどし走りすぎるばかりだから、つい一つ一つの細かなことは迂闊に見過ごされて、見過ごしたことにさえ気づかぬことがある。しかし現実そのものはたいへんゆっくりした流れで、おそろしく多様なものをいっぱい詰め込んでいるのだ。』~マルテの手記より~
リルケさんよ、まったくその通りだね。