はな
おはな。
なかに黒猫が潜んでいます。
お父さんから電話があって、コールバックしたら寂しそうな声。
「Iが死んじゃった」
Iさんとは、お父さんの親友で年も同じ。誕生日も近くて、同僚だった。
「そっか、寂しいね」
「寂しくてなぁ、それだもんでお父さん、今日はあちこちで歩いてただけどなぁ。熱中症だったみたいだもんで、暑かっただろうなぁとおもってなぁ、かわいそうで。」
寂しそうな声。Iさんに私の事を自慢してたらしく、浜松ライブが25日にあるので父と共に招待してお礼を言いたいなぁと思ってた矢先だったので、私も何だか切なくなる。
人は、居場所が必要でしょ。
友達。ましてや親友と呼べる仲だったそのIさんに感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。
「俺は、じいさんとかばあさんに昔から、暑いときは梅干しはそばに置いとけよって言われてたもんでさぁ、熱中症は大丈夫だと思ってるけど。はぁ、寂しいだよ」
「今、おじいちゃんの事も調べてるし、奥尻に一緒に行こうね、だからまだお父さんはがんばってよ。」
「そうだな、ありがとう。」
Iさん、お疲れ様でした。
ありがとうございました。