お江戸はなれてぶらりとうくる2 番外広島
お江戸はなれてぶらりとうくる。
番外編は、広島オリエンタルホテルでした。
この日は、2回目の武満徹ソングブックコンサート。
アン・サリー、おおたか静流、おおはた雄一、沢知恵、松平敬、ショーロクラブ!とういう、大先輩方々に囲まれて、綺麗なオリエンタルホテルでコンサートでした。
米子から、沢田さんとヘコヘコとホテルに到着すると、皆さんがご飯食べてました。
にこやかにこやか。
ご飯を食べだすと、ショーロクラブのスーパーギタリスト、笹子先生がギターの割れを披露。
結構やばいんじゃないのこれ、ということで沢田さんのギターなんかを弾きながら、困ったときにはこれを使おう。なんて話してました。
ご飯を食べ終わって、次に起こった事件が、コントラバス事件。
現地で借りたものだったのですが、弦の劣化が激しく使い物になりそうがない・・・さびおくん・・・ということで、急きょもう一台のコントラバスを調達。
少し、緊張感が走る。
コントラバスが到着しないまま、リハは進んでいく。
リハの途中で、ピカピカのコントラバス、ぴかおくん登場。
これでみんなほっと一息。
一通り、リハが終わったために着替えなどをしに部屋に戻り、集合場所に移動。
沢田さんは、ぴかおくんの最後の調整をしていた。
さて、本番までもうすぐだぞ、という時。
集合していた部屋に鳴り響いた「ガラン!」という音。
次に、スーパーベーシスト沢田さんの嘆きの声が「あー!あかん。根柱(コントラバスの中の構造物)落ちた!」
えー!おおはたさんが焦った顔で大丈夫ですか、どうやったら直せるのかなど聞いている。しかし、応急修復不可能に。。。
沢田さん「根柱が~根柱が~」
アンさん「え?昆虫?昆虫?」
宮野川さん「いやいや、根柱・・・」
アンさん「え?昆虫~?」
急きょ、さびおくんの本体に、ぴかおくんの弦を張り替えることに!
すごい!もう本番までそこなのに、移植手術や!
私は少しドキドキしながらも、オペに立ちあう助手みたいな気持ちでテンションが上がる。
たまみ「どうぞ、1弦です」
キュッキュッキュ。(弦をしめる音)
たまみ「どうぞ、2弦です」
キュッキュッキュ。(弦をしめる音)
できた!出来上がったのです。さびおとぴかおのベースが!
沢田さんが、首をかしげながらピッチを合わせる。
沢田さん「あかん、あわへん。あれ?弦がまちごうとる!」
顔面蒼白!
そして、正しいものに張り替え終わる頃、ああこれ以上お客様を待たせられないっ、ということで、秋岡先生と笹子先生で最初の1曲を演奏。
2曲目から、沢田さんが合流し、平常演奏に。。。
先輩方々の歌声、ショーロクラブさんたちの演奏に聞きほれていた。
はぁ、流石だなぁ、こうやってできちゃうんだなぁ。
緊張が、あまりない状態であこがれのおおはた雄一さんの曲が終わる。
いよいよ、出番です。
拍手で迎えていただき、スポットライトにあたる。
心の中で、もみじまんじゅう!(緊張を解くためのおまじない)とつぶやく。
秋岡先生「なんで、tamamixっていうんですか・・・」
なんて質問に答え、いよいよ伴奏が始まった。
たまみ「まぁ~るいちきゅうにあさがきて~だれかとだれかがかくれんぼ~も~おいいかいま~だだよ~」
あれ?!
歌詞が!歌詞が!歌詞が出てこない!
やばい!やばい!
たまみ「○○きみの~(適当)ふたりのこいの~ふ~たりのこいの~(2番の歌詞)○○じゃ~」
これは、まずい!
たまみ「歌詞飛んじゃいましたてへへ。」
秋岡先生「もう一回やり直そうか・・・」
会場が、違う音色の拍手が・・・
そんなこんなで、歌詞を復習ののち、歌詞カードを持ってきていただき、歌い終わったんです。
まつたくまつたく。
そのあとは、反省をしながら後ろでちょこんとボー然とする・・・
アンさん「お客さんが和んだよ~」
沢さん「大丈夫大丈夫」
なんてやさしいんだ・・・
途中こんなこともあった。
気が付いたら笹子先生がステージにいない・・・
スーパーバンドリン秋岡先生が、何事もないようにMCをしている。
あれ?どうしたんだろう。。。
舞台袖から笹子先生がニコニコステージに上がってきた。
晴れやかな顔だ。
おおたかさん「トイレ行ったんだ・・・」
なんと、はばかりに行っていたのだ。おそるべし笹子先生!
そして、何事もないように飄々とMCでつなぐ秋岡先生。
ここにショーロクラブの歴史を感じた・・・
タカアンドトシなら、
「夫婦か!」
とつっこむところであろう。そうであろう。そうであろう。
先輩方々は、即興やら即興コラボやらを見事に歌い切りコンサート終了。
鳴り止まない拍手・・・
ありがとうございました。。。
今後とも、どうか、どうか、どうか、よろしくお願いいたします…
またどこかで、コンサートできたらいいなぁ。