こんにちは。震災のこと。
金曜日はライブがあったので、会社はおやすみを頂いていて、午前中から練習をしていました。
お腹が減ったなぁと思って、パスタを作りさて食べようと思ったところで地震。
はじめは、小さな揺れで長く続くなぁと思いながらなんとなく怖かったので電話をしていました。
「ゆれてるね、ゆれてるね、あ、これまずいんじゃないの?」
キッチンから、物が落ちる音、割れる音。
ゴゴゴゴと、街全体が音を立てていました。
大きな揺れの中、私はどうしていいのか分からなかった。
私の部屋は4階。
外に出たほうがいいのか。
体全体が、震えて。
とりあえず、ウクレレと譜面、お金と携帯、充電器をかばんにつめていったん外へ。
揺れが弱くなったので、家に一旦戻ってキッチンを少し片付けて、ライブ会場に向かいました。
幸い、渋谷までは歩いて50分程度。
心が、しんどくて本当は歌う状況になんてなくて。
早く知っている顔を見たいと思いました。
歩きながら、街の中はどこもかしこも騒然としていました。
いつもと違う街並み、空気。
やっと、渋谷についてライブハウスへ。
知っている顔を見て、少しほっとしました。
共演者さんたちも集まり。今日やるかやらないか。それを話し合いました。
でも、どこにいても一緒だし、知っている人の近くにいたほうがいいよね。
もしかしたら頑張ってくる方もいるかも知れないよね。
ということでライブ決行。
本当は、BEEKの1周年、お客様を呼んでのライブだったのに、交通網が遮断され。
お客様はほとんど見えませんでした。
でも、歌ってきました。
想いが少しでも届きますように。
ライブが終わって、六本木を経由してまた家に帰ってきました。
泣きじゃくる人もたくさんいました。
麻布十番の商店街に、寒そうに立っている外国人の男性がいたので
「大丈夫?」といって声をかけて、持ってたホッカイロをあげましたらその方は私を抱きしめて泣き出しました。
不安だったんだろうな。と思いました。
しばらくして、落ち着いて仲間の方も来たのでサヨナラしておうちへ。
階段で部屋まで上がって、ガスメーターの復旧ボタンを押して部屋へ。
電気は使えるし、お湯もでる。
ありがたいな、と思った。
普段の当たり前が、当たり前でなくなる経験でした。
母とやっと電話が繋がって、私も涙が出ました。
緊張していたんだなぁと思いました。
なんだかんだ言っても、家族が一番安心するのかな。
被災者の方が一日も早く
あたたかいお風呂に入って、あたたかいごはんを食べて、あたたかいお布団で寝られますように。
笑顔で、冗談が言えるくらいに、日常が安定しますように。
今回の震災で亡くなった方が、みんな家族のもとへ帰れますように。
祈ります。