ときどきおもいだす
わたしにはね、同じ年のいとこがいるんだよ。
でもね、何歳くらいかなぁ私が3歳とか4歳とかの頃なのかなぁ。交通事故で亡くなったの。
小さい頃だったし、いとことは少し離れたところに住んでいたからあまり会うこともなかったんだよね。
覚えてるのは、いとこのおうちの建前があった時に、まだむき出しの木の柱のそばで一緒に遊んだこと。
その次は、もうお葬式だった。
お葬式の事はよく覚えてて、とにかく豪華なお葬式だったこと、
お坊さんたちが、がっしゃんがっしゃん、合奏してた。
私は、和室から少しはみでた廊下の所に敷かれた座布団の上で母親の隣に座り、あやとりをしてた。
とにかく、静かにしていなきゃいけないんだって子供ながらに思った。
お焼香も、ドキドキしながら順番を待って、大人のまねをしてやった。
納骨の時は、母の一番下の妹のはぁちゃの隣で、おはしで骨を拾った。
死んでしまうこともわからなければ、骨だってなんだかよくわからなかった。
こんな記憶しかないのだけれど
小さいころからよくいとこの事を思い出す。
誕生日がきたら、一緒に誕生日を迎えるような気持ちになるしね。
ふと、思い出したので
書いてみた。
けんけん、ずっと忘れないよ。
ぐるぐると 痕跡
こんな感じ。 痕跡 というか 軌跡 というか。