七面山日記(ミクシィとおんなじもの)
金曜の夕方。
ふと、七面山の事を思い出したので、明日登ろうかなぁと思い立つ。
すぐに頂上近くの宿泊できるお寺「敬慎院」に電話。
「明日、一人なんですが・・・」
『大丈夫ですよぉ~』
わ~い[m:205]
ってことで、軍手と雨カッパとチョコレートを買いにダッシュでオダキューOXへ。
その日は早めにおやすみなさい。
次の日、携帯アラームバイブのままで見事に寝坊もすぐ出発。
あずさ7号でぇぇ~~わたしはわたしはしちめんざぁんにぃ~のぉ~~ぼりまぁ~~~すぅ~
と心の中で歌いながら、りんごむしゃむしゃ。
甲府到着。
(なつかしいなぁ)
韮崎の山奥に暮らしていたことがあるので甲府は割と思い出があるんです。
寝坊したこともあり、のんびりしてる暇はないので甲府から身延線に乗り換え身延まで急ぐ。
身延到着!
バスの時間を確認したらタイミングが悪く、タクシーで登山口までいくことに。
おっちゃんに観光案内をしてもらいながら登山口「羽衣」に到着。
白糸の滝を見学し(確か小学生の時に来ている。)お万の像に登山の無事を祈願。
さぁ!出発ぅ~
山道は思ったよりも険しくなくて、すいすいと登っていく。
途中
「杖なしで登ってるの?」
って、おじちゃんに聞かれ、不安になりながらも、頂上を目指す。
ついでにゴミを拾いながら歩いた。(っていっても、七面山は霊山でほとんどが信仰心の高い方々が登るのでゴミなんざぁほとんど落ちてないけどね。)
途中、200人を超す白装束の団体さんを2組抜く。スピードがかなりゆっくりな方たちなので道を譲ってもらうんだけど、なんか申し訳なくてスピード3倍速で登っていく。
(長いよ~列が長いよ~先頭が見えないよ~早く抜き去りたいよ~泣)
「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」
トランス状態に入るね、200人の団体さんがお題目を唱えながら登っていく。
「ごくろうさま」
「こんにちは」
「おつかれさま」
と、手を合わせてくれるので、私も笑顔で合掌。
あぁ山っていいなぁ。
南無妙法蓮華経の唱え方って、宗教によってなのかみんなリズムが違ってね面白かった。
「なぁむぅぅぅぅぅみょぉぉぉほぉれんげぇぇぇきょぉぉぉぅ・・・」
「なむみょうほーれんげーキョーーーー!!!」
「なむみょうほうれんげきょぅぉぅぉぅぉ!」
ネットに、3時間30分コースって書いてあって、私が登りだしたのが12時30分。
15時から16時くらいの間にはお寺に到着していてほしいとのことだったのでできるだけ急ぎ足で登る。
ところどころに「~丁目」って石板があって一体、何丁目まであるんだろう。
と思いながらテクテク。
38丁目辺りで、歩幅くらいの階段状になっているところがあったのでピョンピョン登っていたら
「何者ですか?」
といわれる。
「ただものです」
45丁目辺りで2時間たっていなかったのであと1時間くらいかなぁ・・・長いなぁ
と思ってたら、入口発見。
え?
もう終り?
2時間くらいで目的地についてしまう。なんだか腑抜けてしまった。
その日お世話になる「敬慎院」はとても立派なお寺だった。
一の池
4時くらいにお風呂に入らせていただいて、休憩。
5時からご開帳。木釼(ぼっけん)をあてていただく。ありがたや・・・
お上人に「今日は七面山に大明神を祀った縁日。」と聞きました。
そっかぁ。大明神に導いてもらったんかなぁ。今日は・・・と思いながら大明神に纏わるお話を聞く。
『建治3年9月頃、日蓮聖人が身延で説法をしていると、聴衆の中に美しい婦人がいた。南部実長はこの見覚えのない美女を何者であるか不審に思うと、日蓮聖人は婦人に「本体を皆さんに見せてあげなさい」と言い、水をかけられました。すると婦人は一丈あまりの竜に姿を変え、「私は七面山にすむ七面天女で身延山と法華経の護法神です」と言って七面山に去ったというこです。』
そうかぁ、わたしは大明神だったんだぁ。だから一人で登ってきたんだぁ。
と、いつもの妄想、自己満足してたら、同じ部屋で仲良くなった木村さんに
「さては、龍だな!」
といわれる。ので
「私もそう思いますぅ~水かけないでぇ~」
といったら、呆れられる。笑
そんなこんなでおつとめが終わり夕食のお時間。
精進料理を頂く。
おいしくて、ご飯とみそしるをおかわりました。
明日の朝は5時起きです。
朝もはよからおつとめを済ませ、ご来光を見に外へ出る。
綺麗な富士山。
10分くらいすると・・・
きゃ~~~!
ごら~~~いこ~~~~~ぅ。
美しすぎる。お願い事をしてお部屋に戻ると・・・
朝食タイム。
もちろんおかわり。
帰りは来た道ではなく「北参道」を通って帰りました。
見事に、誰1人ともすれ違うことなく(道が狭く険しいので皆さん表参道から登って表参道から降りられます。)獣のフンやら、スズメバチにビビリながら無事下山。
下山して第一村人発見。
目を丸くしてこちらを見ている。
「おはようございまぁ~~すぅ」
『あなた!怖くなかった?女の子一人?蜂は?熊は?』
「けものの、においがしたんですが熊だったんですかね?フンはたくさん見ました。蜂もいましたぁ」
『3日前にクマが出て、蜂の巣を荒らしてレスキュー隊が出動する騒ぎだったのよ!』
「どおりで!人っ子一人歩いていませんでした・・・」
いやね、なんか怖かったんですけど、熊が出てきたらどうやって格闘するべきか・・・とか考えてたんだよ。
シカだったら?とか、猪だったら?とか。
そしたらわくわくしちゃったんだもぉん。
そのうち、よく燃えそうな木が沢山落ちてて、山暮らしを思い出してたの。
山暮らししているときは、背中にかごしょってストーブ用の木を拾ってたからね~。
こんないい木があるのに・・・拾いたい・・・でも今は必要ない・・・
あ、くぬぎだ!コナラだ!よく燃えそうだあぁ・・・
と思ってたら下山出来ちゃったんだよねぇ。
帰りは、部屋で仲良しになった木村のじっちゃんに東京まで送ってもらう。
ただ変えるだけじゃつまらないからと、富士五湖の方を回り富士山を眺めてお昼食べて帰ってきたよ。
楽しかったぁ~~~
再来週は身延山にいこうかなぁ。